いじめと戦おう!〜対策と克服法〜
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いじめっ子の習性 |
二人きりだと、いじめない 一人でもギャラリーがいると、いじめる いじめる意味 よろこんでくれる人がいると、何でもアリになる |
二人きりだと、いじめない 何かのタイミングで、いじめっ子と二人きりになったとしましょう。そのとき、いじめっ子は、どうふるまうでしょうか。 実は、ほとんどのいじめっ子は、なぜかいじめません。だいたい、サッとはなれるか、「あっちいけ」と遠ざけるか、逆にやさしかったりします。二人きりのときは、何でもできるので、チャンスのはずです。しかし、いじめません。 |
一人でもギャラリーがいると、いじめる ところが、一人でもだれかそばにいると、とたんにいじめます。コロッと変わります。そして、「みんなで」ゲラゲラ笑います。 二人きりでもいじめてくるときは、こちらに何か、うらみがあるときが多いです。それはいじめというより、復しゅうになります。 |
いじめる意味 なんで、そんなにコロッと変わるんでしょうか。それは、二人きりだと、いじめる意味がないからです。 いじめっ子が、相手の苦しむところを見たいだけなら、そんなチャンスを逃しません。「今だ!」とばかり、ひどいことをするはずです。でも、しません。ところが、一人でも見てる人がいると、えんりょなくいじめます。 つまり、自分が楽しむためというより、見る人を楽しませるために、いじめます。ギャラリーがいると、いじめる意味が出てきます。 |
よろこぶ人がいると、何でもアリになる いじめっ子に、「いじめは良くないこと?」と聞くと、なんて答えるでしょうか。もちろん、「良くない」と答えます。かれらも、ふつうの子どもです。いい映画をみれば泣くし、正義の味方も大好きです。ふだん、どんなマンガを読んでるかというと、まずまちがいなく悪者をやっつけるストーリーです。でも、いじめます。 いじめっ子にとって、自分がしていることは、いじめではありません。ギャグです。人を笑わせるためにしているからです。そして、自分がやったことで、「あー楽しい!」とよろこんでくれる人がいると、とてもいいことをした気分になります。「やってよかった!」と思います。 ここでちょっと、戦争のことを考えてみましょう。兵士は、敵を殺すと、みんなから「よくやった!」と、ほめられます。兵士は、「えっへん」となります。小さいころから、「人を殺しちゃいけません」と教わっているのに、「えっへん」となります。 よろこんでくれる人がいると、何でもアリになってしまいます。 逆に、二人きりだと、よろこばせる人がいないので、本当にただの”いじめ”になってしまいます。自分で、「オレはいじめをしている」と分かってしまうので、できません。 |
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