いじめと戦おう!〜対策と克服法〜
 1.中1女子のお母さん・・・部活でのいじめ

※こちらの方の娘さんは、友だちの悪口を携帯にこっそり書いていたのを見られてしまい、それからいじめが始まりました。


お母さんからのメール

 中一の娘の相談をさせていただいていました、○○です。。その節は色々と丁寧なアドバイスを有難うございました。

 あれから1ヵ月ちょっとが経ちました。娘のほうは山を越えることが出来たようです。

 あのあとすぐに、娘にもう一度だけ、相手が1人でいるときを見計らって、1対1で気持ちを伝え、謝ってごらん。と言いました。やはり、1人の時の対応は相手も違ったようです。集団では皆、仮面をかぶるのでしょうね。翌日から目を見張るというような変化というものではありませんでしたが、取り巻きさんが、あれ??と思い始めたようでした。演劇部の練習が始まり、嫌でも話をしなければいけない。そしてやはりひとつのものを1年生5人だけで演じなければいけない。という状況になり、少しずつ、仲間意識を取り戻しはじめたとみています。

 今はまだ、とりまきさんの罵声はあるようですが、確実に山は越えたようです。毎日毎日、帰るなり、”聞いて!聞いて!”を連呼していた子が今はあまり言わなくなりました。

 先日、個人面談があり、先生からお話しを伺うと、うちの娘だけでなく、クラスの大方の子が友人の悩みを抱えている現状をお話くださいました。少し前に無記名で生徒に現在の、不満、悩みを書かせたとのこと。クラスには学校に来なくなったお子さんもすでにいます。(いじめではないかも)

 今回、私はまだまだ中高生の女の子の入り口に過ぎなかったのでは。と思います。冷静に考えると、娘のだらけに喝を入れる、身にしみる、いい機会だったと思っています。こんなことでもなければ、あの子は周りに甘えている、だらけている。と気づかなかったでしょう。。。まだ13歳。きっと喉もと過ぎれば、、で似たようなことを繰り返すのかもしれません。でもきっと心の底には大きな傷跡ものこっていることでしょう。母親にとっても良い経験、そして子育ての難しさが身にしみます。完全な和解ではないかもしれませんが、許す難しさ、許される喜び、心に刻んで欲しいと思います。

 いつもいつも暖かいメッセージをいただいたことに、心より、感謝いたします。有難うございました。また、いつか相談させていただくことがあるかもしれませんが、その時はよろしくお願いいたします。ご報告まで。。。



※許可をいただいたので、いくつか質問をさせていただきました。本当にありがとうございました。


質問

Q1.娘さんがいじめられていると知り、どんなふうに声をかけて励ましましたか?

 原因は何か、自分に何か思い当たる、相手を傷つけることはなかったかを聞きました。一番始めは、娘を励ますというよりは、自分を振り返ることを勧めました。


Q2.娘さんが、ストレスを解消できるように、休みの日に何かしましたか?

 幸いに5歳年下の妹がいましたので、娘自体も急に妹を可愛がるようになりました。時間があるときは、妹の遊び相手を頼んだりしました。あとは、夕食を娘の好きなメニューにしたり、おやつを作ってあげたりしました。


Q3.女子のいじめは、どんなふうに変化していったんでしょうか?

・個人的な怒りのはずが、まわりに尾ひれをつけての話となり、仲間を増やしていった。
・始めはこそこそとした陰口だったのが、だんだん周りにもアピールできるように、黒板に書いたり、数人で呼び出したりと大胆になった。
・相手の仲間が増える=その中での多少の分裂があった(相手の仲間割れ)


Q4.冷静に対処されたのは本当に見事だと思います。でも、つい「いじめっ子たちに、直接いってやりたい!」と思ってしまわれたことと思います。どういうふうに考えて、我慢されたんでしょうか。

 待ち伏せして言ってやろうか!電話して相手の親と話し合ったほうがいいかななどと悩みました。でも中高一貫の始まったばかりの今、早まったことをしては親子共々の関係を6年間引きずるのでは?と思い、最終手段と考えました。


Q5.娘さんのいじめについて、お父さんは何かおっしゃっていましたか?

 はっきり言って、親身に考えてくれませんでした。一言、”相手のことを言うより自分が変われ”と言われ、頭で考えるのと現実は違うんだと反感を持ちました。”どうしていじめられるような子どもになったのか?そんな子どもに育てたのか?”とも言われました。愚痴のようですが、私が頼る人ではありませんでした。
 その後も娘の状況を聞くでもなく、現在に至っています。私も話すんじゃなかった。と思いました。ただ、お父さんの性格にもよると思います。あくまでうちの主人は自分が一番すごいと思う人なので、、、。(完全に愚痴ですね。。。)


Q6.娘さんが、「聞いて!聞いて!」といじめの内容を話して、お母さんが記録をつけられていたのでしょうか?

 つけませんでした。やはり母親たるもの、娘の話はすべて覚えています。何月何日にということは必要ない気がしました。


Q7.お母さんに遠慮なく話せる、ということそのものが励ましになっていたようでしたか?

 はい。ただ私も娘の擁護ばかりをしてはいませんでした。悪いところをズバズバ言いましたし、きれいごとは決して言いませんでした。娘は、私のこう言ったら、こうしたら?という提案を実践していました。でもたぶん他に心のよりどころがなかったからだと思います。
 中一で、たまに抱きついてきたり、一緒にいることを好んでいるのがすごくわかりました。


Q8.話しを聞く時の態度で、気をつけていることはありましたか?

 上記にも書きましたが、よしよし、、、的な態度ばかりではいけないと思います。相手が怒る、相手がむかつくのには理由がある。日々のだらしなさに対してはものすごく厳しく言いました。ただ、娘が甘えてくる時は両手で迎え入れました。まだまだ子どもで、自分だけではどうこうするのが正しいかわからないようでした。


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