いじめと戦おう!~対策と克服法~
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ご本人からのメール 〔いつごろ?〕 小6~高1、高3 〔いじめグループは何人?〕 小6から中3のときは学校全体 高校生のときは部活と数人の同級生 〔いじめのくわしい内容〕 これから、私自身のいじめ体験について書きたいと思う。以下では、いじめが始まったきっかけについてまず書き始める。次に、そのいじめに対して自分がどのように耐え、そこから何を学び、いまどう行動しているのかを述べる。最後に、自分が考えるいじめ対策を述べたいと思う。 いじめのきっかけは太っていたことと当時見た目が不潔だったことだ。それに加え、周りの勘違いによって、生み出された失禁という嘘により、さらにいじめはエスカレートした。 次に、どのように耐えたのかについて述べる。中学入学後もいじめは終わらず、ただ耐える日々で、それは高校3年生まで続いた。そのような状況でも通い続けた理由は、家族にいじめられていることがバレることによる自分に対する冷たい目である。当時、外に居場所がなかった私にとって、家というのは唯一安心して心を許せるシェルターだった。ここでは、何を言っても多くの人間から「しゃべるな!」「お前がしゃべるとむかつく」と責められることはないし、自分が自分でいることを許されている場であった。この自分の唯一の居場所である家が、いじめを告白することによって白い目で見られるようになれば、生きることが辛すぎる。そのことを恐れ、家族には相談できなかった。唯一の居場所を失いたくないという考えが自分をいじめから耐えさせることができた理由だった。 次に、そこから何を学び、いまどう行動しているかを述べたい。私は自身のいじめ経験から自分が考える人間関係の正しい在り方を知り、そのような人間関係を築けるように日々自身の行動に注意を払っている。いじめを経験したことにより、普通の人よりも人間関係について深く考えるようになった。具体的にどういった人間関係があるべき人間関係の姿なのかということを探求し始めたのである。そしてその答えとしてたどり着いたのがワンピースである。いま苦しんでいる人には読んでほしい。きっと感じるものがあるはずだから。それから私は自分がこうあるべきだと思う姿を描き、いま現在その自分の理想に近い人物像になろうと日々努力している。 いじめは複雑なものであるため、原因は様々であるが、最も有効で適用範囲の広いいじめ解決法は自分をプラスに変えることだと思う。プラスに変えるとは何か1つのことに打ち込み、ほれを得意にすることなどがある。環境によって人は変わってしまうのは確かだが、自分の行動を変えることによって周りの環境を変えられるのも確かである。まだ自分が変わった方がいじめ解決に向けて早いのではないかとも思う。もちろん、自分がプラスに変わることがすべてだとは思わない。しかし、自分をプラスに変えるのは成長にもつながるし、ある分野で能力が開花されれば、その分野に精通している人間に認められ、自然と自信がつくはずだ。そしたら、自殺という最悪の結果を防げるかもしれない。 この私のいじめ体験談を読み、行動したいじめられている君の人生が少しでも好転するように心から祈っています。絶対に生き抜いて。 ※いくつか質問させていただきました。お答えいただき、ありがとうございました。 Q1.太っていたことがきっかけでいじめが始まったのは小6のときでしょうか。その時、先生に相談しようとは思いませんでしたか。 はい、小6のときです。 当時の僕はいじめられていることはとても恥ずかしいことだと思っていました。そのため、誰かに相談して解決しようとせずに、1人で我慢して何とか耐えようとしていました。でも当時の担任の先生はいい方だったので、相談しておけばよかったなと思っています。 Q2.失禁したという根も葉もないことを言われたとき、あなたは否定しましたか。 漏らしてはいなかったんですが、トイレ掃除後の濡れた床に尻餅をついてしまい、お尻の部分がかなり濡れてしまったんです。その後、なんとか拭き取ろうとしたのですが、拭き取れなかったんです。そして、次の授業中に、ある同級生にお尻が濡れていることを気づかれ、そのまま学年全体に広められましたね。 気が小さかったので言い返せなかったのですが、小6になった当初からいじめが始まっていたので、たとえ言い返しても漏らしたことにされていたと思います。あの時よく考えると、保健室に行ってやり過ごせばよかったのです。 Q3.小6の頃は、どう考えて、どう自分を励まして学校に通ったんでしょうか。 病気でもないのに休みたいというと親にばれるのではないかと考え、なんとしてでも学校に行かないといけないという考えが当時ありました。それから数人の友人、この2つの支えのおかげでなんとか学校に通うことができました。 Q4.小6の頃、休み時間はどのようにして過ごしていましたか。 なるべくいじめっ子と関わらないようにしていました。 Q5.小6の頃、家ではどのようにして過ごしていましたか。趣味などはありましたか。 家でバスケをしていました。当時はバスケ部で、1人で夢中になって家でやっていました。バスケは好きでしたが、部活の人間関係が嫌だったので、地元の中学校では入らなかったです。 Q6.中学では何か部活などには入りましたか。 卓球部でした。 Q7.中学は、公立ではなく私立などは考えませんでしたか。 僕が県外の大学に進学したときに楽しく過ごせていたので、環境を変えればよかったなと今では思ってます。当時はそこまで考えが回らなかったです。 Q8.中学校の先生は気づいてくれませんでしたか。 気づいてた先生もいたと思いますが、特に何か対策してくれる先生はいなかったです。やはりまずは自分が訴えないとだめだと思います。 Q9.中学で、ONE PIECEを読み始めたんでしょうか。 出会いは中学生なのですが、ワンピースが本当に好きになったのは大学生のときです。 Q10.中学こそ辛かったと思うんですが、どのように考えて耐えましたか。 とりあえず学校ではなるべくいじめっ子と関わらないにしていました。なるべく仲のいい友達だけと行動して、それを防ぎましたね。 Q11.もし、その頃のいじめっ子が現在どのようにしているか知っていたら、教えてください。 大学進学した人、結婚して子供ができた人、仕事に就いている人、色々です。 Q12.高校では、どのようなあだ名で呼ばれていたんでしょうか。 高校時代は中学と比較しても周りの同級生はいい人が多かったこともあり、まあまあ楽しかったです。そのため、あだ名は普通でした。ただいじめの影響と家庭の経済的要因で地元を離れられなかったこの2つの理由で、人の目を特に気にせずに自分らしく生きることはできなかったです。 Q13.高校生のとき、体重は小学校の頃からあまり変わらなかったんでしょうか。 高校生になりたての頃には、だいぶ痩せてました。 Q14.高校では、友だちなどはできましたか。 高校時代では何故かクラス、部活でも人気者とまでは行かなくても、普通に過ごせるようになりました。なので友達は普通にできました。高校時代でできた友達は今でも地方からこっちに来た時にはあそびますし、または地元帰るときには遊びますね。 高1でのいじめは中学から他校に進学した奴からのものです。 Q15.高校でも、先生は何もしてくれなかったんでしょうか。 高3のときに2学期の途中からある同級生4、5人ほどと部活のメンバーからいじめを受けてましたが、見えないところでやられていたので、先生も気づいていなかったと思います。先程も述べましたが、やはり自分がまずは助けを求めることが大事だと思います。 Q16.高校では休み時間は、どのようにして過ごしていましたか。 中学と同じように、なるべく自分を責め立てる同級生とは関わらないようにしていました。ただ中学とは違い、高校の時は周りの同級生のモラルが高く、いじめを受けてなかったので、楽しく休み時間を過ごしていました。 Q17.ご両親は優しい方ですか。ちなみに、お父さんはどのような性格の方ですか。仕事で忙しくてあまり話せないとか・・・ 両親は優しくて思いやりのある2人だと思います。 父の仕事は工場勤務です。そうですね。あまり話さなかったです。ただ真面目に働いて、好きなことをやらせてくれるいい父親だったと思います。 Q18.ご兄弟はいらっしゃいますか。 妹がいます。 Q19.家族仲は良かったんですね。家では、どんなことを話していましたか。 お父さんとは仲はいいとは思いますが、あまり話さなかったですね。一方で、お母さんとはよく話していたと思います。ただ2人には7年間一度もいじめられていたことは話さなかったですね。やはり親から白い目で見られることが怖かったので。 Q20.ONE PIECEに救われたとありますが、どのような所に感動しましたか。 麦わら一味の関係性に感動しました。例えば、ロビンがCP9に囚われたときに一味全員が自分の命を顧みず、世界政府からロビンを奪い返しに行くシーンが挙げられますね。当時、高校3年生の卒業間際で再度起きたいじめによって人間関係というものに悩んでいた大学生の僕には心打たれるものがありました。 Q21.一番好きなのは何巻でしょうか。 色々あり迷うのですが、1番好きなエピソードはチョッパーの過去のシーンですね。最初チョッパーはただの癒しキャラなのかなと思っていたのですが(笑)、実は麦わら一味の中でも多くの痛みを抱えているキャラクターだとそのエピソードを読んで初めて知りました。 チョッパーのエピソードの内容はぜひ漫画で読む、またはユーチューブにエピソードをまとめた動画を見るなどしてほしいのでここでは割愛したいと思います。実際に見て、そこから何かを学び、行動してほしいです。 Q22.あなたは、どういったことに打ち込みましたか。また、それによって、前向きになりましたか。どのように変わったと思いますか。 僕の人生の最終目標は自分にとって最高だと思う仲間と恋人を見つけ、生涯共にし、幸せに生きていくことです。そんな素晴らしい人を見つけるためにはまず自分がそうならないといけないと思いました。 まず取り組み始めたことが大学編入試験です。ひたむきに頑張る人が多い集団は人間関係もしっかりしているのではないかと思い、ある予備校に通い、勉強しました。僕の予想通り、やはりいい人が多かったです。目標とする大学は違えど、大学受験を成功させるために切磋琢磨し合う環境はその集団に属している人の人間性を正しい方向に導くのかなと思いました。そして、そんな仲間と共に勉強したおかげで、大学編入試験を成功させることができました。 それから僕は前向きに物事を考えることが、まだ若干ですが、できるようになりました。具体的にいうと、今自分がやりたいと思うこと、例えば格闘技、サークル、それから遊びまで様々なところに積極的に顔を出すことができるようになりました。昔の僕だと自分なんかがここにいていいのかと考えがちだったのですが、今はそんなこと思わなくなりました。こうなれたのは編入試験の成功が与えてくれた自信のおかげだと思います。 Q23.今は大学生なんですね。今、夢中になっていることなど、ありましたら教えてください。 多すぎるのですが(笑) 今は格闘技にはまっています。格闘技をする理由は様々で、いじめの克服もそのひとつですが、主な理由は大好きだからです。僕の周りの人には格闘家は野蛮な奴しかいないと思い込んでる人もいますが、実態は全く違います。確かに一部にはそういう方もいますが、多くの格闘家はいい人だと思います。多くの有名な格闘家が尊敬できるような人達で、そんな格闘家に自分もなりたいと思い、格闘技を始めました。 生活はかなり充実してますね!小5以来自分らしく生きれてる気がします。 Q24.もし、将来の夢などありましたら(なりたい職業など)、教えてください。 まだ業界も決まってないですね笑 周りもインターンやOB訪問など動き始めているので、自分もなるべく早く行動に移します。 Q25.小6~高3までの中で、一番苦しんでいる時の自分が目の前にいたとします。どのように励ましますか。 まず「誰かに相談し、自分の視野を広げろ」と強く訴えます。 やはり十何年しか生きていない子供の視野は大人と比較すると狭いため、自分が通っている学校だけが外の環境だと思いがちです。だから、まずは親や先生、親戚、友人、誰でも構わないです。とにかく信頼できる人に相談し、自分の視野を広げて、できるだけ多くの選択肢を作り、自分の居場所を探して行ってほしいなと思います。 Q26.もし、一番苦しかった頃の自分と、今の自分が入れ替わったら、どのように行動しますか。 やり方は色々なので、どれが有効かはやってみなければ分からないですが、僕なら子供たちの統制がとれてそうな格闘技のジムに通うと思います。その理由はおもに2つです。 一つは、肉体的な強さの向上と精神的な強さの向上には相関関係があると思うからです。あの頃の僕は気が小さく、言い返すことがあまりできませんでした。何かの格闘技を一生懸命して、肉体的にも強くなれば、精神的な強さにもプラスの影響をおよぼし、しっかりいじめに対応できる子になったかもしれないと今思うからです。 二つめは、格闘技をやっている子供にはいじめ経験者が多いことです。いじめを経験している人としていない人ではやはり前者のほうが自分の苦しみを理解してもらいやすく、結果仲間になりやすいと感じるからです。 また、格闘技をやっている子どもには意外といじめ経験者が多いと通ってみて気付きました。いじめられている自分のことを分かってもらえると思います。 Q27.今回、いじめ克服体験談を送ってみようと思われたきっかけについて教えてください。 最近ニュースでも、学校、職場でのいじめによって自殺した人を多く目にします。私だけでなく多くの人がいじめに苦しんでいるんだなと感じています。今いじめられ、苦しんでいる人が私のいじめ克服体験談を読んだことをきっかけに、人生がプラスの方向へ向いてくれれば、これ以上の幸せはないなと思い、今回書かせていただきました。 Q28.最後に、いじめられている子に向けて、メッセージをお願いします。 いじめも様々な要因で発生すると思うので、それぞれのいじめに対する対策はその場で考える必要があると思いますが、いじめを克服する最も有効だと思う方法は「自分の人生を本気で充実させてやると心の底から思い、実際に行動すること」だと思います。 いじめられている子供にも大きく2つのタイプに分かれると私は思います。一つめのタイプはしっかり反抗できて、そのいじめをバネにさらに成長できる子です。二つめのタイプはいじめられている自分をダメな自分と思い込んでしまい、その現状を受け入れてしまう子です。 問題なのが二つめのタイプです。当時は、僕は後者のタイプでした。後者のタイプだったため、いじめられている現状にも慣れてしまい、そのままずるずるとその場に居座ってしまいました。 それから、県外の大学に進学し環境を大きく変えてから、当時のことを後悔し、悔し泣きをすることも度々ありました。だから、今いじめれられている子には僕みたいに後から後悔しないようにするためにも自分が生きたいと思う人生を歩んでいけるように今日からがんばってほしいです。明日からではなく今日からです。恋愛を積極的にするでもいいし、仲間を作って学校生活を満喫するでもなんでもいいです。 自分がこういうことをしたいと思ったら、とにかく実行することです。今通っている学校で実現できそうになければ、親に相談し、誰も自分のことを知らない学校に転校、または進学しましょう。「学生生活は本当に短い」、大学生になった僕は本当に今そう思います。とにかく後悔しないように、今本気で生きてほしいです。 最後にある曲を紹介させてください。いじめや人間関係に苦しみ、自分の人生を悲観しているみんなにこそ聞いてほしい曲があります。それはワンオクロックの「未完成交響曲」です。この曲はメッセージ性が強く、聴いた人の心を大きく動かす曲になっています。1番好きな歌詞は「We are alive We are alive (私達は生きている、私達は生きている)間違ったっていいじゃん!!一回しかないじゃん!!己の人生だ!!!」です。この曲を聴いて、僕自身、1人で涙を流しました。その時に、「本当にその通りだ.....これからは絶対後悔せず俺らしく生きる!!」と自分に誓いました。この曲を実際に聴いて、何かを感じ、行動していってほしいです。 |
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