いじめと戦おう!〜対策と克服法〜
109.高1女子・・・学校でのいじめ(現在、20歳)

 ご本人からのメール

〔いつごろから?〕
 高1

〔いじめグループは何人?〕
 同じクラスの男性2人

〔どんな悪口を言われていたか〕
 ブス、気持ち悪い、消えろ、死ねなど。

〔いじめのくわしい内容〕

 いじめは席替えで近くの席になってから始まりました。
 きっかけは些細なことで、席替えでいじめてきた2人に挟まれる形の席になり、その2人は仲が良かったため私の目の前で物の貸し借りをすることが多かったんです。その日は箱ティッシュを投げて貸そうとして投げたら箱ティッシュの角がちょうど私と目に刺さり痛すぎて「大丈夫?ごめん」と言っていたのですが、返事すらできないほど痛くてうなずく事しかできませんでした。

 それを相手が私が無視をしたと捉えていじめられるようになりました。私は元々ハキハキ話すタイプではなく、静かな方だったので余計腹が立ってターゲットになってしまったんだと思います。

 最初の1週間は聞こえないフリをしてひたすら無視していましたが、何も反応しないと分かった相手がさらにひどい言葉を言ってきたり、物を壊されたりして、精神的に耐えられなくなり不登校になりました。不登校の期間は春休み前の残り1ヶ月の間でした。

 耐える方法は個々の性格によると思いますが無視、聞こえないフリができる人はそうしたほうがいいと思いますが、私は無理だったので死にたいと思い行動しないように学校に行かないのが一番いいと思います。

 また、カウンセラーやいじめ相談の電話もしましたが辛い気持ちの時は気休めにしかならないかもしれませんが誰かに話すのも良いと思います。

 私は両親が学校に電話してクラス替えの際同じにならないように学校に言ってくれたり、それでも行けない場合の事も真剣に考えてくれたのが克服できた理由です。こんなに自分を想ってくれる人がいるんだと思うと頑張ろうと思えます。

 2年生ではクラスが別になり、最初はビクビクしながら過ごしていましたが、事情を知ってる友人が常に一緒にいてくれたのも克服できた理由です。



たくさん質問させていただきました。ご回答、ありがとうございました。

Q1.学校に行けなくなったとき、お父さんやお母さんに相談されたと思います。その時、ご両親は何と言ってくれましたか? また、お父さんとお母さんはどんな性格の方ですか。

 最初の1週間は学業の面や進学の面で関わるのではないかと思い「できるだけ頑張って行って」と言われましたが、途中からは通信制の高校を一緒に探してくれたりするなど私の辛いという気持ちを優先してくれました。
 父は優しくて口数が少ないです。母は明るく、いつも周りをよく見ている人です。


Q2.不登校中は、どんなことをしてすごしていましたか?

 自宅で1年生の復習をしたり、本を読んだり、お散歩するなど気分転換と勉強を両立していました。


Q3.不登校中は、どんなことを考えていましたか?

 大学進学を考えていたので諦めないといけないななど将来のことを考えていました。


Q4.何か部活には入っていましたか。

 一応所属はしていましたが活動がほぼない部活でした。


Q5.カウンセラーやいじめ相談の電話をした後は、する前と比べて、どんな気持ちになりましたか。

 正直あまり変わらなかったです。


Q6.話を聴いてくれた人は、優しい人でしたか。

 優しい人でした。


Q7.いじめ相談の電話は、どのくらいの回数電話しましたか。3日に1回とか、週に1回とか。

 電話は一度しかしていません。


Q8.カウンセラーさんは、何回くらい相談しましたか。

 自分から相談したのは1度、先生や両親に勧められて4回の合計5回相談しました。


Q9.それでも行けない場合は、どのようにしよう…と話していましたか。

 通信制高校に通うことを考えて話が進められていました。


Q10.本当に行けるようになってよかったですね!高2の初日、学校に行くときは勇気がいりましたか。どんな風に考えて「よし、行くぞ!」と思えましたか。

 初日は学校を休んでしまいました。休んだことを心配した同じクラスの友人がLINEをくれて頑張ろうと思いました。


Q11.優しい友だちがいて、素晴らしいですね!!友だちは、何と言って励ましてくれましたか。

 その話には触れず、ひたすら違う話をしてくれて、気を紛らわせてくれたり、遊びに誘ってくれて、言葉ではなく行動で励ましてくれていたと思います。


Q12.もし、今の知識・経験をもって、高1からやり直すとしたら、箱ティッシュ事件が起きたとき、どんな風に行動しますか。

 その時痛くて話せなくても後から「さっきは大丈夫だよ、気にしないで」など勇気を出して声をかけると思います。


Q13.もし、今の自分が一番苦しんでいる頃の自分に声をかけるとしたら、なんと言ってあげますか。

 辛くてその場から逃げ出したくても死ぬという選択肢だけは取らないで逃げるべきだと言いたいです。


Q14.現在、20歳ということですが、どんなことをされていますか。

 大学に進学しています。


Q15.現在、何か夢中になっていることや目指していることなどありますか。

 個人で様々な資格取得を目指しています。


Q16.「あのとき、死なないで良かった!!」と思えるのは、どんな時ですか。

 家族、友人、恋人と話している時です。命を絶っていたらこんなに楽しいと思えることはなかったと思います。


Q17.この克服体験談を書いてみようと思ったきっかけを教えてください。

 先輩に大学生の間にした方がいいことありますか?と聞いた時に「自分を発信することを経験するべき」というお話を聞き、自分が辛かった経験を発信することで誰かの参考になればと思い書きました。


Q18.最後に、いじめられて苦しんでいる子どもたちに向けて、メッセージをお願いします。

 家庭環境、今いる環境によって逃げるという選択ができずに自殺を考えてしまう人もいると思います。私も当時は死ぬという方法が1番の簡単に逃げる方法だと思っていました。

 でも、死ぬという選択を取らずにひたすら引きこもる、保健室登校、学校を変えるなど難しいかもしれませんが他の逃げる方法をできるだけ選んで欲しいです。今環境が変わり、視野を広く持つと、他に輝ける場所や必要とされる場所が必ずあるので、辛い場から逃げてください

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