いじめと戦おう!〜対策と克服法〜
18.小4〜小5男子…クラスでのいじめ(現在、26歳)

 ご本人からのメール

〔いつごろから?〕
 小学校4年〜5年

〔いじめグループは何人?〕
 15人ほど

〔いじめグループはどんな人たち?〕
 クラスのほぼ半分

〔まわりの人たちのようす〕
 喜んで見ていた

〔いじめのくわしい内容〕
 太っていたので、デブとずっと言われ、いつも一人ぼっちでいた。でも、親に愛されて育ったのが救いでした。そうでなければ、小学生の身の上で、いじめを苦に自殺していたと思います。

 変わったのは、僕の上履きを取られて、「くさい」と言われました時のことです。とうとう怒り心頭になり、そばにあった気の角材を振り回してその子を追いかけまわしました。それ以降いじめはなくなりました。

 私が思うに、いじめる側は、反撃がないからいじめてくるのではないかと思います。反撃するのは難しいと思うし、正直野蛮と思われると思います。しかし、それでも今のいじめに対する教師の対応などを見る限りでは、この方法が唯一の解決策になるとしか思えません。



※いくつか質問をさせていただきました。答えてくださって、本当にありがとうございました。

Q1.ご両親や先生にはいじめのことを相談されましたか。

 先生には相談しましたが、やはりと言いますか無視されました。先生も人の子、なるべくならトラブルにかかわり合いたくないという気持ちだったのでしょう。両親に心配をかけたくない思いが強く、どうしても話すことができませんでした。


Q2.ご両親は、ユウさんにどのように接してくれましたか。どういうご両親でしょうか。

 私を心から愛してくれました。素晴らしい両親です。私のような親を持てなかった方々が不憫でたまりません。


Q3.ご両親の愛を受けていたからこそ、いじめられた時、こう考えて耐えられたというものがあれば、教えてください。「僕はいじめられているけど、決して価値がない存在ではない」など。

 いじめを受けていたときでも、たった一人、親友がいました。別の教室でしたので、いつもそこに隠れていました。ただ、蛇足を承知で申し上げるのであれば、いじめを受けている最中に、決して自分は価値のない存在ではないと自信を持って思える方が、小学生・中学生の中でいるとはどうしても思えません・・・。私は、とにかくいかにして教室に戻らないか。それのみを考えていました。


Q4.いじめられた期間をもう少し具体的に教えてください(○年生〜○年生)。反撃をしたのは何年生でしたか。

 小学校4年生のときでした。反撃をしたのは5年生の時です。1年間はとても長く感じました。


Q5.暴力的な反撃が難しいいじめもあると思います。たとえば、いじめてくる相手が女子の場合です。どんな理由でも、暴力を使ったとたん、まわりから見て相手が被害者になってしまいます。そのようなとき、ユウさんならどんな反撃を考えますか。

 おそらく同じことをするでしょうね。女性に暴力をふるうのは確かに許されないことかもしれません。しかし、その理論が成り立つ限り、いじめはなくなりませんし、男女の公平さもその意義を失うのではないかと思う次第です。もちろん、私が反撃したのも計画性があってやったことではないですので、一概には言えません。ただ、いじめを苦に死を選ぶくらいなら、相手も道連れにするくらいの意気込みが欲しい次第です。いじめを受けた方が一方的に死に追いやられる今の世の中は狂っていると思います。

管理人の意見です。
 どんなにひどいいじめっ子でも、まだ子どもです。将来、深くいじめのことを反省するような人になるかもしれません。そのとき、暴力的反撃で、顔に傷が残ってしまっていたら…。女の子だったら、どんなに辛いことでしょう。また、いじめられっ子はケンカに慣れていないので、加減が分からず、怒りにまかせて必要以上にひどいケガをさせてしまうかもしれません。私としては、「殺されるくらいなら殺す」ではなく、「殺されるくらいなら学校に行かない」を選んでほしいと思います。行かなければ、殺されません。ただ、反撃によって、いじめられなくなるケースがたくさんあることは否定しません。「私は自分を守る気がある」というアピールは効果的です。


Q6.中学生以降はいじめはありませんでしたか。また、いじめられないために、何か気をつけていたことはありますか。また、何か部活動はされていましたか。

 柔道部に入りました。その後、そう言ういじめはなくなりました。ただ、学校で押しが弱かったため、色々とからかわれはしましたが、悪意は感じられませんでした。


Q7.今、現在の生活の様子を、よろしければお教えください(〜で充実していて楽しい、など)。

 充実はしていませんが、それなりの人生だと思います。少なくとも、あの地獄の1年間に比べれば天国のような暮らしが続いています。降りやまない雨はない。永遠にも終わりがある。とあるゲームに出てくる一説ですが、私はこの一言を生涯心に留め置きたいと思っています。


 最後に、いじめから立ち直れた私からの意見ですが、やられたらやりかえすのがいじめから脱し得る唯一の方法ではないかと思いました。話し合いでいじめが解決するのは、正直申しましてドラマの中だけだと考えています。なぜ人をいじめるのか。相手が何もしないからと言う安心感がそうさせるのではないかと思います。国を見ても、軍隊を持つのは相手を威嚇すると同時に、自国を守るため、つまりやられたときやりかえせる準備をしているからこそ、大きな戦争は起こらないのではないか。何とも情けない世の中ですが、僕の意見を述べさせていただき、結びの一文といたします。

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