いじめと戦おう!〜対策と克服法〜
58.小4、中1女子・・・学校でのいじめ(現在、37歳)

 ご本人からのメール

〔いつごろから?〕
 小学4年、中学1年

〔いじめグループは何人?〕
 2,3人

〔いじめのくわしい内容〕

【小4】
 長崎から佐賀へ転校したとき、「原爆女」と言われて、触るとうつる、などという感じでからかわれました。

 しかし、わたし自身はかなり気が強い性格でした。小学生のうちなど、女子のほうが発育も早いからか、男子に負ける気はしていなかったこともあるのでしょう。口で反論するよりは、殴ったほうが早かろうと、何も言わず初回から筆箱で相手の頭を殴りました。転校初日だったので、初日から職員室へ呼び出しです。

 とはいえ、そんなことでは別にそのからかいがなくなるわけもありませんでした。しかし、わたしとしては、報復は十分に行ったので、ひきずることはありませんでした。友達を作ることのほうに腐心するようになり、たまにからかわれても無視していました。

 もちろん、殴りつけたのは初回のみです。効果が高いのははじめの一撃だと思っていたのかもしれません。現に、からかう男子がいなくなったわけではありませんでしたが、悪化もしませんでした。大人しいだけの女子ではないとくらいは、思われていたでしょう。

 しかし一方、それほどの気の強さを見せていたにもかかわらず、声が高かったせいでしょうか、一部女子からは「ぶりっこ」と言われてもいました。自分ではどう考えても荒々しい気質なので、かなり心外で、そちらのほうによりショックを受けました。それに対する対策は思いつきませんでしたが、やはり無視する形となったと思います。

 そういう状態だったので、クラスではさほど仲のいい子はできませんでした。しかし、学級委員になり、他のクラスの生徒と仲良くなりました。卒業まで違うクラスの子と主に仲良くしていました。


【小5】
 クラスも変わり、生徒会にもはいって、仲のよい友達も同じクラスにできました。イジメらしいことはもうなくなりました。無視すること、初めに一発自分は大人しい人間ではないと印象づけることが、思い出せる対処法です。


【中1】
 また長崎へ戻ることになったので、転校しました。そこでは、一部女子から嫌がらせを受けました。

 帰り道を通せんぼされて、名札の安全ピンの先で脅されたり、家に帰るまで追い回されたり、荷物にムシさされの薬をぬりたくられたり、キャンプで持っていった下着をばらまかれたり。プリントは破る、ノートは捨てる、こうして書いてみると結構タイヘンですね。

 しかし、家が近いクラスの女の子ととても仲良くなったので、それほどこたえませんでした。なにぶん女の子のやることなので、どこか見くびっていたように思います。なにせ、小学校の頃はあらぶっていたほうなので、対決するのは主に男子でした。女子がすることなので、たかがしれているだろう、などと考えていたように思います。

 あるとき、また家まで走って追い回されて、家についてもまだベランダのスリッパを屋根になげたり、大声ではやし立てたり、嫌がらせをされました。すると、親のほうが怒ってしまいました。

 わたしは、どうも女子に脅威を感じれずにいたので、「やりすぎでは・・」と思っていました。親が「あんたたちの家に電話かけたからね!」と、いじめっ子に怒鳴ると、なんと泣き出してしまいました。「そこまですることないじゃない」と泣き続けるいじめっ子を慰めながら家にあげて、親をなだめ、お菓子をふるまい、途中まで送っていきました。

 正直な感想は、「ホントに、この子たちはバカなんじゃなかろうか」という気持ちでした。いじめられていたわりに、なぜそんな余裕があったのか、我ながら悲壮感がありませんが・・・。バカバカしくて唖然とした、というに近い感覚でした。

 とはいえ、いじめっこのいじめっこたるゆえんで、そこまで親切心を発揮しても、次の日も態度が変わらなかったことは、なかなか意外でしたが。仲良しぶりっこでプリントを破ってくる、みたいな路線に変更していました。

 しかしもう、「バカみたい・・・」としか思えなくなっていたので、「何がおもしろいんだろうなぁ・・」と冷静に見ることしかできず、怒りもわいてきませんでした。むしろ、周りの仲良くなった女の子たちのほうが怒っていて、友達とその子たちが喧嘩にならないよう気をつけるほどでした。

 今思うと、マジメに相手にするほど脅威を感じなかった、というのが対処法だったと思います。つまり、相手を「脅威」だと思わないこと。

 相手はイジメが楽しいと思っているような、頭の弱い子たちで、いつでもどうにでもできる。いじめっ子たちをどうにかするより、他に楽しいことは山ほどある。みたいな余裕が心にあれば、わりと大事にまではならかった・・ような気がします。

 学年の終わりに担任の先生が、「イジメがあったとは気づかず、申し訳なかった」といった文を通知表に書いていました。夏季のキャンプで下着をばらまかれ、荷物はムヒまみれであったこと、友達が先生になにがしか言ったらしいことを含めて、くだらないことを書くなぁ、と思ったことを覚えています。

 特に脅威でもなんでもなかったので、それ自体取るに足りないことでした。別に、今更担任の先生に求めるものもなければ、言い訳も必要ないのに。と思いました。ですが、これがわたしがイジメに悩んでいたら、どれだけ非道なことを言ってるのか、わかっているのだろうか、この女は。と、先生を嘲り、憤ったのも事実です。


 以上が、体験となります。
 現状の自分の性格は、まあおそらくは気が強いほうで、そしてかなりストレートです。


【友だちが悪口を言いはじめたら】
 友人内でも、誰かを貶めるような話をはじめたら、「いやーごめん、マジ笑えないんだけど、その話」と真顔で空気が凍るようなことくらいは言います。同席者が誰かの悪口で盛り上がっていたら、「なんかこわーい。わたしもいないときはそんな風に言われてるとか思ったら、怖くてもうわたしも何も話せなーい」なんて程度のイヤミを言ったりもします。もちろん、それを本気て言っているかわいらしい気質では多分ないので、「あんたら醜いよ?」といいたい本音は伝わっているのではないかと思いますが。時々いい訳じみたこと言うようになったので。もちろん、「そんなこと言い続けたら友達やめるよ?」という意味も含めています。


【職場では】
 仕事上では、このようにストレートなので、対立する人間とはハッキリ対立します。なので、わたしのようなやり方は薦められません。が、参考までに。
 尊敬できない相手には迎合しないかわりに、全ての雑務を引き受けたり、仕事上差しさわりがある嫌がらせを受けた場合、相手の立場や気持ちなど差し置いて、自分が仕事しやすいように別の方法を考えます。
 例えば、システム上その相手に教わるように指示されたけれたことも、嫌がらせで違うことを教えてきたり信用ならない場合、信用のおけるシステム部に直接問い合わせたり、自分で先方にメールで確認したりします。
 もちろん立場的に、相手はないがしろにされたと思うでしょうし、立場をなくすかもしれませんが、その程度の害をこうむる程度のことはしていると思うので、妥当だと考えてしまいます。なんにせよ、くだらない遊びにつきあうより、仕事を円滑に進めることのほうが大事です。

 数や立場で圧迫してきても、屈しません。言葉では言い返しませんが、おかしいと思うことは強制されてもやりませんし、上司が「理不尽なことでもガマンしてしたがっておけ」とまで言うようであれば、退職を願います。
 仕事は忍耐だ、という風潮は理解できますが、忍耐するべき場所や方向は、自分で選びたい。なぜなら、そんなおかしな忍耐を要求する職場のほうが異常だと思っているし、そんなものを要求してこない職場もいくらもあると知っているから。

 基本的に自分が正しいと思って生きている人間なので、つい理不尽と感じたら戦おうとしてしまいます。もちろん、そんな自分の性質も知ってはいるので、相手の言い分も聞こうとは思うようにしてはいますが。

 仲のよい友人からは、「頑固」「自分だけが正しいと思っている」「人を責める時、相手の逃げ場がない」といった評価を受けます。そうならないようにはしようとは思うものの、性分なので、なかなか実践できていないみたいです。「そんなのおかしいでしょ??!」と詰め寄っちゃうイメージなんですかね。



たくさん質問させていただきました。本当にありがとうございました。



Q1.小4の転校初日に男子にやり返した後、職員室に呼び出されて、なんと言われましたか?

 わりと強く注意されました。
 近くの中学校で親戚のおばさんが学校の事務員をしていたのですが、その夜電話がかかってきて、「アンタ男の子殴ったんだって??!ホント??」と問い質されたのに驚いた記憶があります。多分、佐賀の田舎だったので、教員同士で噂がたったのではないかと・・・当のわたしは、多分殴ったことも忘れてテレビを見ていました。
 記憶がハッキリしているのは、たかがこんなことで電話してくるんだー、ていうか知ってるんだー、と驚いたからです。そう、多分わたしにとっては「たかがそんなこと」程度だったようで・・・。失礼なことを言う男子を殴るくらい、些細なこと。とでも、思っていたのでしょうか、ううむ。


Q2.ご兄弟などはいらっしゃいますか?

 7つ下の腹違いの弟がいます。年が離れているので、息子みたいな気がします。おむつもかえたことあるので。生意気だけど、カワイイです。でも、家庭の事情であまり一緒には暮らしたことはありませんが・・・。


Q3.「男子に負ける気はしない」とのことですが、自信があったのはなぜでしょう。

 多分、小さい頃(限定!)は、容姿がそこそこ優れていたうえに、口から生まれてきたんじゃないかと言われるくらい賢しげだったので、親戚や親からは絶賛されて育ちました。口では同世代の子はもちろん、大人にも負けない、と思っていた鼻持ちならない子供だったせいでしょうか・・・恥ずかしい。
 武道を習っていたわけではないです。ただ、男子と対決するときは、どうしても最後は肉弾戦になります。武道をやっている子に急所をつかれるとつらいものがあるので、空手を習おうとしたことはあります。直後に交通事故にあって、うやむやになってしまいましたが。


Q4.「原爆女」「触るとうつる」と言われたとき、どのように考えていましたか。

 言葉では反論しませんでしたが、心の中では「うつるワケないじゃん、バカな発想。言いたいだけなんだろうなあ」と思っていました。なんというか、反論するまでもないというか…反論を考えている過程でバカバカしくなるみたいな。
 「なにがうつるっていうの?」って聞いてみたところで、うつる実体なんてナイのはわかっています。言ってる本人も意味なんておそらく考えてないわけで…とそのへんまで考えてやる気がうせて終了、みたいな。


Q5.友だちを作るときのコツがありましたら、教えてください。

 「わたしといると楽しいよ!」って思ってもらうことです。わたし自身は、楽しいと思うことがたくさんありました。たとえば、「このゲーム(TVゲームではなく、その場ですぐできるような。早口言葉とか指遊び、言葉遊びや心理ゲーム等々)できる?」とか、「この本めっちゃおもしろいんだよー」とか、「こういう怖い話知ってる・・?」とか「今度○○公園いこうよ、草スキーができるらしいよ!」とか、「○○ちゃんの似顔絵描いた!似てる?(少女マンガの主人公みたいにカワイクネ☆)」とか。

 大体の人は新しい知識だとか、未経験の何かが大好きです。たとえば、読んだことのないマンガ。斬新なゲーム。初めて聞いた珍しい情報。それを教えてくれる人って、一緒にいたらたのしいかも、と思いませんか?

 でも、友達を作るためだけに、そういう情報をがんばって集める必要はないのです。自分が楽しかったことを、一緒に共有するだけでいい。いいな、と思う子に、自分がやって楽しいことを一緒に楽しもうって、誘うんです。それで楽しいと思ってくれない子とは、合わないのだから、無理して一緒にいてもツマラナイ。

 自分が「選ばれる」んじゃない。自分が「選ぶ」。ただ、相手にも同じ権利があって、選ばれなかったら、その事実は受け入れなくてはならない。自分が選ばれなくても、ガッカリもするし悲しいかもしれないけれど、絶対に相手を悪く思わないこと。自分が傷ついたからって、相手が悪いと思い込むのは、「とてもみっともないこと」だから。

 一言でまとめると、つまり、イジメとかするよりもっと楽しいこと、わたしとやろーよ!みたいな感じ・・・でしょうか。


Q6.再度、つい報復したくなるような時はありませんでしたか。

 反撃するに値する、と思ったらやっていました。5年生になる頃にはすでにオニババア、なんて言われてた気もするので。突き飛ばされたら突き飛ばし返す、見過ごせないことを言われたら論破するために怒鳴りつける、とかやっていました。


Q7.小学校のときの先生には、どのように見られていましたか。

 なついていくタイプの生徒だったので、悪くは思われていなかったのではないかと思います。誰でもそうでしょうけれど、絵を描いたらほめられたくて見せにいくとか、わからないことを聞きにいくとか、先生はなにが楽しいですかーとかなんかかんか寄っていっていた気がします。なので、そういえば「えこひいき」みたいなことも言われたことが多少あった気もします。


Q8.「効果が高いのは始めの一撃」というのは、どういう体験から学ばれたんでしょうか。

 繰り返したケンカの結果です。最初なめられたら、それを覆すのに労力がかかります。だったら最初やっとこうという考えです。


Q9.小学生のとき、あなたと仲良しのグループ、「ぶりっこ」呼ばわりするグループという感じで敵対していましたか。

 実はあまり、グループに属するタイプの子ではありませんでした。比較的多くの時間を一緒にいるグループはあるのですが、いろんなグループにその時々で参加していました。「えーそっちいっちゃうの?(裏切られたー)」みたいなしがらみを感じたこともあります。でも、「今日はこっちで。でもまた明日はあそぼ!」って次の約束して離脱していました。

 派閥抗争で「今日からだれだれを無視して!」と言われたこともありました。でも、「わたしもするの?だれだれちゃんはわたしキライじゃないからいやだなー」とか空気を読まず言っちゃってました。それでケンカになったら別の子と仲良くすればいいし、そうしているうちに意外と仲直りできたりするし。おそらくケンカを恐れてはいませんでした。


Q10.「ぶりっこ」呼ばわりされたとき、どのように心の中で処理していましたか。

 自分にとっては意外すぎて、対処の仕方がまったく浮かびませんでした。どこがぶりっこなんだろう・・・?と途方にくれていました。だから、処理できていたとはいえないかもしれません。テロみたいに、突然言われてドキっとしていました。表面上はスルーですが、うわー言われた、謎、どうしよう、と動揺していました。
 ただ、しつこく言われなかったので、それで済んでいたと思います。もし、しつこく言われていたら、女子であっても男子認定でガツっと反撃したかもしれません。


Q11.小4で学級委員になったとのことですが、運営はやりづらくありませんでしたか。

 気は強かったので、全員の前で喋ったり、指示したりするのは、仲良くなくても全く抵抗も緊張もありませんでした。多分、先生の威厳もそこそこにある時代だったし、先生監視のもとで仲がよくないからと嫌がらせをするような子はさすがにいなかったからなのかも。
 ひょっとしたらいたかもしれないけど、覚えてない程度には全く気に留めていなかったみたいです。もし、困ることがあったら・・・先生に相談したのではないかと思います。


Q12.なぜ学級委員になろうと思ったんでしょうか。

 先生から勧められました。「立候補してみなさい」みたいな。先生がそう言ってくれるならがんばろう!みたいな気持ちでした。それに、当時学級委員や先生といった役職は「良いイメージ」だったので、それなりにやるのは誇らしいことだ、と思っていたかもしれません。現代のクラスでは、どうなっているのでしょうか・・・


Q13.給食や何か班を決めるときなど、仲間はずれにされたとき、どう考えていましたか。

 さみしく思いました。ただ、そういうときは一人でできることなら一人でやらされるし、一人でできないことなら先生が組んでくれたりしました。むしろ先生と組めてらっきー!なんて思っていました。
 あと、グループに属さないぶん、たまに一人にされるのは自由の代償だ、みたいに思ってた部分もあったかもしれません。一人にならないために、グループに属する、とかは考えませんでした。多分自由を失うのはイヤだったのでしょう。


Q14.5年になって生徒会に入ろうと思ったのはなぜでしょうか。

 学級委員つながりで、違うクラスの子と仲良くなったとき、「生徒会にはいろうよ!」と誘ってもらったからです。その子といろいろやるのが楽しいという延長で選挙に出た気がします。


Q15.生徒会に入ると、どのようなメリットがあると思いますか。

 「何かを運営する」という感覚を感じられるところと、「学級」「部活」以外のコミュニティを体感できるところです。ちょっとだけ、クラスのなかにいるよりも学校を俯瞰できる感じです。視点が違うというか。


Q16.いじめられている子が、生徒会に入ろうか迷っているとき、おすすめしますか。

 します。いろんな場所にいたほうがいい。視野は広いに越したことはないから。でも、行きたくないところにいく必要はありません。やりたくない、と思っているのに無理してまでやる必要はないと思います。「別のコミュニティ」は、習い事でも塾でも、なんでもいい。


Q17.小学校のころの趣味などありましたら、教えてください。

 お絵かき、人形遊び、読書。ゴムトビとか、その時はやりのウルトラcみたいなのに明け暮れるということも好きでした。


Q18.学校の休み時間に、クラスに友だちがいないとき、どのようにしてすごしていましたか。

 お絵かきか読書。たまに勉強。それらは、ひとりだからこそ楽しい、という部分もあります。「ひとりだからしかたなくやる」というよりは、「ひとりなら邪魔されずにできる♪」とむしろウキウキしてたかも。


Q19.親や先生に相談しようとは思いませんでしたか。

 わたし程度の状況に限ってですが、相談しても具体的にやってほしい内容が思いつかなかったので・・・。相談するほど、困ったと考えてはいませんでした。仮に困るくらいにいじめられたとしたら、先生にハッキリ事実確認をしてもらうまで訴え続けたかもしれません。
 それでもどうにもならなかったら親かな?これこれこれだけやってみたけど結果こうだから、たすけてー、って。


Q.20もし、小学校のころの自分が目の前にいたら、なんと言ってアドバイスしますか。励ましますか。

 体を鍛えなさい。健康第一。武力を持たない主張は、成立しにくい。いざというときは吼えられる女でいなさい。でも、暴力の威力を正しく理解して、回避する知恵をつけるのが、一番大事なこと。
 
 あとは、あなたが思うより世界はもっともっと広い。もうダメだ、と思う日も、終わりだ、と落ち込む日も、そこからまだ先がある。今いる人たちとは、一緒にいたくてもいたくなくても、ずっと一緒にいることはできない。もっともっと、あなたを大好きな人、あなたが大好きな人に、たくさん会える。大好きな人に、たくさんの何かをもらえるように、あなたも大好きな人に何かを与えられるように、誰かにつながれるようにがんばりなさい。


Q21.中1で転校して女子からいじめられた時、やり返そうとは思いませんでしたか。

 女子は守るもの、みたいなインプリンティングがあったので、やり返そうとは思いませんでした。もっとひどいことをされたら別だったかもしれませんが。


Q22.中1のとき、あだ名などはありましたか。

 特に心当たりがありません。それはそれで寂しいことだと思っていたような。


Q23.何か部活には入りましたか。

 ブラスバンドと美術部にはいりました。理由は思い出せません。クラリネット担当で、美術部は好きな絵ばっかり描いてました。


Q24.プリントやノートを破られたとき、先生に言ってもう一枚もらったりしましたか。

 どうしてもないと困るときは、あとでもう一枚もらったり、お友達に見せてもらってメモったりしたと思いますが、基本破られたら破られっぱなし、放置!だった気がします。宿題のプリントを、答えあわせの前に破られるのはちょっとムっとしましたが、まあいいか、みたいな。どうにかなる、と思うのが早かった気がします。


Q25.友だちがいないいじめられっ子がいたら、なんとアドバイスしますか。

 楽しいことで心がいっぱいになれば、友達がいなくてもとりあえずなんとかなる。つまんない、楽しくない、悲しくてやる気がでない、って言ってるのは、つまらなくなるために努力しているのといっしょ。
 ホントなんでもいいから、周りを見てみてほしい。サボテン育てるとかでもいいよ!まあ、悲しいとき、元気でないときはでないままでいいけど、でないときの楽しみ、なんてひねった楽しみ方もありです。
 怖い話読むとか。ホラー見るとか。悲しい曲きいてみるとか。そしたら「いい加減もっと明るいもの読みたい!」とか、そうやって交互に、どっちも新鮮に楽しめると思う。どっちにしても、全員に好かれるのも、全員に嫌われるのもムリだってことを、わかっているといいと思う。


Q26.女子がすることは、たかがしれているだろう…と考えられたのはなぜでしょう。

 「かよわい」という先入観です。最終的に殴る蹴るになることが考えにくいというか。体を鍛えているわけではなかったので、そこを突かれるとマズイな、と思っていたせいかも。男子は、追い詰められると最終的に肉弾戦なので、ある程度注意が必要です。やるなら、口げんかであれば負けそうな気はしない、みたいに思っていたのかもしれません。


Q27.いじめっ子が家まで走って追い回してきたそうですが、なぜ、そこまでしつこく狙われたんでしょう?また、追い返したお母さんは、どんな方ですか。

 多分、反応が面白いのでしょう。良くも悪くも、わりとそう言われていた気がします。喜怒哀楽が激しいというか、ハッキリしてるというか。それ以外は、さっぱり思いつきません。

 親は、わたしより楽天家で自分が大好きです。自分にひどいことする人にはすごく怒ると思います。頼もしい、といえば頼もしいかな??


Q28.親は、いじめられている我が子に、どのように対応するといいと思いますか。

 自分の部屋に閉じこもらせないこと。宿題は、居間でやればいいと思う。勉強部屋でなんて、高校受験のときくらいでヨシ!あとテレビ見たりゲームしたり、近くの銭湯にいったり、ゴハンのあとなにかいっしょにやるといいかも?とにかく近くにいて、いっしょにいたらいいと思う。鍵のかかる部屋なんてダメ。


Q29.もし、あなたの子どもがいじめられていたら、いじめっ子たちに怒鳴りますか。

 明らかにおかしいことをしていたら、多分「なにしてんの!」と怒ると思います。ただ、解決の仕方は、子供に任せます。そのうえで、その方針を手伝う。よし、あんたがそう考えたんなら、そうしなさい、イジョーなことが起きたらお母さんが手伝う。みたいな。もちろん、どう考えてもオカシイ方針たてたら、はたきますが。


Q30.プリントを破られた後、どのように対処していましたか。

 基本的には、破られたら破られたままでした。なくてもどうにかなるだろうという考えです。ないとどうしても困る場合のみ、人目につかないようにもう一枚もらうか(すぐもらうと再度破られることが予想されるので)友達に後で見せてもらってメモするか。ないと困るか困らないかで判断、という感じです。


Q31.もし、友だちがいじめられていたら、どうしますか。

 がんばって助けよう!とは思いません。普通に、いじめっこを無視して仲良くします。楽しいことして遊びます。あと、正直に、いじめっこについて思うことを言うくらいはするかも。「なにやってくれてんの?」みたいな。
 わたしもいじめられるかも、とは思いません。万が一そんなことになったら、対処します。損害を与える相手には、適切な報復を。わたしが考える常識を外れていじめてくる相手ならば、手段は選びません。


Q32.相手を「脅威」だと思ってしまう、心に余裕がない子は、どうすればいいと思いますか。

 一旦学校を休むなりどこかへ逃げるなりして、安全を確保してから、どうしたら対抗できるか考えたほうがいいのでは、と思います。安全に安心して落ち着いてから、考えること。安全になったらもうそれでいいじゃん、とか思ったらダメだと思いますが。実行できなくてもいい、とにかく考える。
 絶対勝てない相手ではない。勝つ方法を考えること。相手も、自分と同じ、殴られれば痛いし、怖いものもあり、悲しいこともある人間だから。どうやったら「勝てる」かな、と一生懸命考えてみるといいと思います。


Q33.あなたが心に余裕を持てたのは、なぜでしょう?

 努力していたわけではないのですが…。とにかく楽しいことが好きだった。それが余裕につながった、のかな?と思います。


Q34.中学当時の趣味を教えてください。

 主に読書です。あとは絵を描いたり、興味がむいたらとりあえず全部やってみる。そのかわり、やりたくないときはやらない。おなかがすいたら料理してみたり、気が向いたら掃除してみたり、裏山へ突撃してみたり、町に買い物にいったり。
 どこに行くにも本を持ってました。歩きながらでも、山でも町でもどこでも、読もうと思ったら読めるし。本は、すばらしい心の旅だから。面白くてしょうがなかった。


Q35.中学の担任の先生が、どのようにしてくれたら、嬉しいと感じましたか。

 普通に、注意してくれたらそれだけでよかったです。「あんたたちなにやってんの」って。仲良くしなさいとか、いじめちゃだめとか、強制するとか解決するとかまでの介入は必要ない。ただ、おかしいことはおかしい、って指摘してほしかったかな?


Q36.もし、あなたが先生で、いじめられている子がいたら、なんと言って励ましますか。

 いじめっこに対抗するのは、親でも先生でもない、君自身にしかできない。でも、そういう君を手伝うことはできる。頼みたいことができたら、話したいことができたら、先生が聞く。一緒に考える。
 君がどうやったら、毎日楽しく過ごせるかを、考えよう。ただ、ひとつ。暴力をふるわれたら、対抗しようとしなくていい。相談して。先生にでもいい、親でもいい、警察にでもいい。とにかく大人にすぐに相談して。もうそれは、「いじめ」なんてものじゃないんだからね。


Q37.誰かの悪口を言いたくなるようなことはありませんか。「あの上司、ムカつく」など。

 いや、お恥ずかしい。そうやってはいても、勿論自分も言います。愚痴や悪口。「もうホント最低!」みたいな。
 ただ、ひとつ気をつけているのは、「これはわたしの主観だから、のっかって同調しないでね」って念をおすことですね。やっぱり友人同士って影響されちゃうので。されてないつもりでされてるみたいなのが一番責任を感じてしまいます。「わたしの言うことはわたし側からの意見でしかないんだけど」とか、「相手からしたら、こうなのかもしれないけど」とか、
「意外と逆にいうとこうなのかもね」と発想を逆にしてみるとか、できるだけアンチテーゼは盛り込むようにはしてるかな?それでも結局「でもわたしは個人的に性質上キライ!」と結論は変わりませんが。
 なのでどっちにしても愚痴や悪口に相当するとは思います。時々後ろめたい気持ちになるときはありますが、大体の場合、本人にも直接(遠まわしにでも)自分の意見として言ったりするので、それほど罪悪感が続くことはありません。
 なぜ本人に言ってしまうかというと、なんだろ、言わないでいる自分が、やれることやってないなー、そうなると自分のほうがイヤなかんじじゃない?ってイヤになってしまうので、言って悪く思われるほうがマシってつい思ってしまうからです。そうしたほうがいいと勧められることじゃないけど、自分の気が済むほうが自分には大事なのでつい。


Q38.まわりが悪口大好きな人たちばかりだったら、どう付き合っていきますか。

 なぜそう思うのか?とか根堀はほり質問しちゃうと思います。「なにがあったのか」「なぜそれが許せないのか」「実害はなんなのか」とか聞いて、「でもそれは誤解ってこともありますよねー」とか「そこで伝わらなかったんなら、こうすればよかったのでは」とかつっこんで、相手を怒らせたりすることも。
 で、最終的にそうした悪口を掘り下げた話をしたがらない相手には、「これがわたしなんだから、自分のほうにつっこんでこられたくないなら話してこないで」ってハッキリ言っちゃうこともあります。
 つっこんでくることを、怒りも拒絶もしない相手なら、一緒にどうしたら一番いいだろうって考えます。もちろん、友達にとって一番良い形になるように。でも別に改善を望んでなくて言いたいだけ、とか言われたら、「じゃあ結論としては、現状のままで満足ってことよね。ただ悪口っていう娯楽を楽しみたいってことなら、わたしにはそういう趣味はないから、申し訳ないんだけどこれ以上は」と話を切り上げちゃうかも。


Q39.悪口を言われて当然、と思うような人が言われていた場合、話題には乗らない対応をしますか。

 言われて当然、と自分が思ったら、「わたしもそう思う」と同意します。ただ、「わたしやあなたからしたら、ひどいとしかいえない話も、相手からしたら、なにかしら言い分があるかもね」と加えたりはします。付け加えないほうがいいんですけどね、愚痴ってくる相手にしてみたら。一緒に価値観を共感したいんだから。
 ただ、一方的に責めるばっかりの話してると、わたし自身がウンザリしてしまうので。自分の価値観とか好悪を主張することはまったく普通で、むしろ自分という人間を理解してもらうのにとてもいいことだと思います。でも、自分がなにもかもを把握しているわけではないこと、自分の価値観が全員に共通しているわけではないこと、相手への印象が相手のすべてだと思い込むことがある意味とても無慈悲なものであることくらいは念頭においてくれるなら、普通に話題として乗ると思います。


Q40.仕事上、対立する(と自分が決めた)人間と仲よくする必要が出てきてしまったときは、どうしますか?

 その人の、良いところだけについてしか話さないようにします。どんなに尊敬できない相手にも、必ず良い面があるので、そこだけをクローズアップ。わたしが迎合しない、と判断するのはあくまで、良い面以外の点がどうしても相容れない場合なので、そこに関してはどうあってもあわせることはできません。なので、それ以外のところで理解を示します。
 いいところなんてない、なんて思うようであれば、自分に問題があると判断します。つまり、相手を人間としてみていない可能性。視野が狭い、見方が偏りすぎている、などなど。おそらく、いいところのない人間なんて、いないので。どんなキライで軽蔑する人間にも、いくらかはある。ただ、好きか嫌いか。許せるか許せないか、ということだと思うので。


Q41.嫌がらせで間違ったことを教えてきた相手に、逆に何かを教えなければならない時は、どうしますか?正しいことを親切に教えてあげますか。

 当然自分がベストと思える内容とやりかたで教えます。わざと質の低いことをやる理由もメリットもないので。相手の足をひっぱって、損することはあっても得することはないし・・・つまり復讐心があるかどうかということであれば、あったとしても、同じことはやって返しません。
 最低でも、相手はわたしに嫌われるという損はこうむってるわけですし・・つまり、援助が得にくい相手を作ってしまったわけで。そんなものですまないほどのことをしてくれたのであれば、正攻法で相手が立場をなくすような方法を考えます。相手の卑小さが周囲にもわかるようにするとか。処分対象であることを証明するとか。
 ギリ合法なら、実質上の仕事の流れをその相手を外して再構築するようにもっていくとか。


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