いじめと戦おう!〜対策と克服法〜
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 影の実力者ってどんな人?

 ”表”の実力者であるいじめリーダー格と比べると、”影”の実力者はわりと地味です。でも、なんとなく一目おかれています

 とくちょう
 影の実力者の考えかた
 いじめには興味がない



とくちょう

 ・一人でいても平気
 かれらにも、ともだちがたくさんいます。でも、いじめのリーダー格のように、年がら年中仲間をしたがえているわけではありません。

 いじめリーダー格は一人でいるとさびしくなるので、ともだちをそばに集めます。近くにともだちがいないと、「つまんねー」という態度をとります。

 ”影”は、「ともだちと一緒のほうが楽しいかもしれないけど、べつに一人でも平気」といったスタンスでいます。一人でいても、自然体です。


 ・まわりの人をしばらない
 リーダー格は、まわりを引っぱり回します。自分が遊びにさそって、来ない人がいると、「なんだあいつ」みたいなことを言います。なので、しょうがなく遊ぶ人もいます。

 ”影”は、断られても「そっかー」という感じで、あまり気にしません。ブツブツと文句も言いません。その後も、ふつうに話してくれます。


 ・一目おかれている
 リーダー格は、何かのことで意見を言うとき、いい意見を言っている自分を見てほしくて言います。そこで通らないと、恥だと思うので、前もって「オレに反対するやつは、敵だ」という空気をただよわせます。なので、まわりの人はしぶしぶ「それが一番だね」などと、言ったりします。

 ”影”は、きちんとテーマに沿って、解決のために意見を言います。また、もっといい意見が出ると、冷静にみとめます。自分の意見が流れても、ムッとしません。むしろ、「よく言ってくれた」と喜びます。

 リーダー格にとって、良い結果は「自分がすごいと思われる」ことです。しかし、”影”にとっては、「うまくいく」ことです。かれらは、裏表なく”かしこい”ので、一目おかれています。


とくちょう





影の実力者の考えかた

 リーダー格の行動には、「自分が中心になりたいから」「ナメられないために」「目立ちたいから」という気持ちが見えかくれします。
 「まわりの人にこう思わせたい」という気持ちが強いため、一緒にいると、なんだかしばられているような気がします。

 しかし、影の実力者の行動には、そういう理由がありません。「自分がこうするのが『好きだから』、こうするんだ」という、シンプルな気持ちを大切にします。

 人は、まわりの人に対して、「きっと自分と同じように思うだろう」と思って、気づかいます。だから、影の実力者は、まわりの人それぞれの『好きだから』を傷つけないように行動します。そばにいてもしばられるような気がしません。だから、地味ながら人望があります。


影の実力者の考えかた





いじめには興味がない

 かれらは、基本的にいじめには加わりません。自分の好きなことをしているほうが、ずっと楽しいからです。だから、いじめを見ても苦笑いをするか、さっさとどこかへ行ってしまいます。

 やさしい性格ですが、いじめグループに「やめろよ!」とは言わないでしょう。かれらは、他人の行動を、自分の思いどおりにしたいとは、思いません。だから、いじめグループの行動を止めません。

 しかし、ひとたび影の実力者に、「いいやつだ」と思われれば、これほど助かる存在はいません。

 かれらが、いじめショーを見てもムスッとしているとき、「オレはあいつを”いいやつ”だと思う。だから笑わないんだ」と、はっきりとした意見を持っています。「あいつムカつくよなー」と言われても、「そうかな?」と言ってくれたりします。


いじめには興味がない


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