いじめと戦おう!〜対策と克服法〜
 聞こえてきた悪口を消す

 「悪口を言うこと」そのものは、どうしようもありません。「気にしない」、これしかありません。でも、消せる悪口もあります。

 自分に聞こえてこない悪口には、その場にいないので、全く手を出せません。でも、まあよしとしましょう。なにせ聞こえてこないので、へっちゃらです。「好きなだけ言ってろ。聞こえないぶんには、ぜんぜん平気」と思っていてください。

 でも、ちょうど聞こえちゃった悪口、わざと聞こえるように言われた悪口は、それを消す方法があります。

 悪口と文句
 文句じゃなくて、悪口を言いたい
 サッと近づいて、「ごめんねー」と言ってサッとはなれる
 悪口は返事されたらこまる
 こまめに消していくと…

悪口と文句

 悪口とは、「本人に直接言わないで、その人のことを悪く言う」ことです。これがもし、本人に面と向かって言っていたら、それは”文句”になります。


悪口と文句





文句じゃなくて、悪口を言いたい

 なんで本人に直接言わないんでしょうか。それは、文句はめんどうで面白くないからです。

 直接言うと、言われた人もマジメに「ぼくは悪くない!」と説明しようとしたり、怒ったり、泣いたりするかもしれません。そうすると、言った人もマジメに聞いたり、もっとくわしく「お前が悪い!」と説明したり、なだめたりしなくちゃいけなくなります。また、「なにごとだ?」と、まわりの人の目を引いてしまうかもしれません。

 その点、悪口は言い返される心配がないので、気がるです。その場で「ウフフ」「アハハ」と笑って終われます。また、かくれてコソコソ話すことで、なんだかお互い信じあっている「仲間」のような感じにもなれます。


文句じゃなくて悪口を言いたい





サッと近づいて、「ごめんねー」と言ってサッとはなれる

 自分の悪口が聞こえてきたら、すかさずサッと近づいて「ごめんねー」と言ってしまいましょう。そしてすぐにサッとはなれましょう。「まだつづけたいならどうぞ」とでも言わんばかりに、どこかへ去りましょう。


サッと近づいてごめんねーと言ってサッとはなれる





悪口は返事されたらこまる

 悪口の楽しさは、「文句を言われてるのに『気づいていない』あいつを笑う」ところにあります。「じつは嫌われてるってのに。バカだよね、あいつ(何も知らないで)」というわけです。

 ところが、本人に「ごめんねー」と言われてしまうと、直接言ってしまったことになります。気づかれて、さらに「ごめん」と言われたら、もう悪口として話すことはありません。それ以上、その場で続けるのはむずかしくなります。

 また、わざと聞こえるように言った時は、言い返せなくてイライラしてる相手を見るところに楽しみがあります。しかし、「ごめんねー」と言われて、サッとどこかへ行かれてしまったら、もう楽しめません。相手はイライラしていないし、しかもいないので、話す意味がなくなってしまいます。

 どちらにしても、結局、続けられなくてどこかへ行ってしまいます。


悪口は返事されたらこまる





こまめに消していくと…

 あなたに聞こえるような所で、悪口を言ってしまうと、消されてしまいます。だから、まわりを見て、いないと分かってから言わなくてはならなくなります。

 聞こえてこない悪口に対しては、どうしようもありません。もう、言われるがままです。しかし、聞こえてこないので、”こころ”はへっちゃらです。

 だから、”こころ”を守るのがずっと楽になります。結局、イライラしなければ、それであなたの勝ちとなります。


こまめに消していくと…



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