いじめと戦おう!〜対策と克服法〜
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 パシリはなんで楽しいか

「命令」が楽しい
ふつうの命令
パシリの命令
本当はできないのに、できるから笑う

「命令」が楽しい

 たとえば、「やきそばパン買ってこい」だとしましょう。その人は本当に買ってきてほしいわけではありません。足の骨が折れているとか、いそがしくてできないというわけでもありません。べつにこまってません。

 パシリは、本当にそれをしてほしいわけではありません。「命令」そのものが楽しいんです。ただ、「やれ」と言いたいんです。


「命令」が楽しい




ふつうの命令

 ふつう、命令はどういうときにするでしょうか。立場が上の人が、下の人にします。社長が社員にしたり、先ぱいが後はいにしたりします。

 その命令を見た人は、どう思うでしょうか。べつに笑いません。ふつうのことだから、おかしくもなんともありません(ちなみに、上と下はただの役割です。人間の上下はありません)。


ふつうの命令




パシリの命令

 ふつうは、立場が上の人が下の人にします。しかし、パシリは、同じ立場どうしでします。いじめっ子も、あなたも同じクラスメイトで、上も下もありませんよね。

 先生の命令なら、まだ分かります。でも、同じ立場のクラスメイトどうしで命令することは、ヘンです。ヘンだから、みんな笑います。ウケるから、いじめっ子はします。


パシリの命令




本当はできないのに、できるから笑う

 パシリを見て笑う人たちは、
「あれれーおかしいな。同じなんだから、命令しちゃいけないのになあ」
「あれれーおかしいな。同じだから、ことわれるはずなのになあ」
と思って、笑います。

 おかしいけど、命令します。おかしいけど、ことわれません。なんででしょうか。それは、いじめっ子も、言われるほうも、本当は「同じだと思ってないから」です。

 いじめっ子は、「自分のほうが力があって上だ」と思ってるから、命令できます。言われるほうは、「自分のほうが力がなくて下だ」と思ってるから、ことわれません。

 ふだん、そういう力の差は、かくれています。「あいつはあの人より、○○ポイント力がある」と、ハッキリしていません。パシリは、あいまいな力の差をハッキリさせることができます。さらに笑いもとれます。一石二鳥です。


本当はできないのに、できるから笑う


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