いじめと戦おう!〜対策と克服法〜
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反省してもらう

 暴力系のいじめでなければ、”休む”のにひと工夫してみましょう。うまくいけば、こんな効果が期待できます。

 ・「もし、自分が同じことをされたら・・・」と考えてもらう
 ・いじめっ子が、あなたにかんしゃする
 ・いじめをできなくなる

 いじめ方が、たくみないじめっ子ほどよくきくでしょう。
 かれらは、(見つからないようにするには・・・)と、先のことを考えるからです。ただし、先生に手つだってもらう必要があります。

 ハデないじめのあと、すぐ休む
 先生に手つだってもらう
 いじめっ子は、考える
 そして、ふり返る
 かんしゃする
 もう、いじめをできない

 〔コラム〕  どんなときが”こわい”?

ハデないじめのあと、すぐ休む

 クラス中の人が見ていて、「ギャハハハ!」と大爆笑されるようないじめをされたら、チャンスです。つぎの日から、1〜2ヶ月休みましょう。

 すると、クラスに(あいつらがいじめてたからだ・・・)という雰囲気が、ただよいます。

 いっぽう、いじめっ子は(まさか・・・あれぐらいで休んだの・・・?)と思います。それでも、(明日になったら出てくるでしょ)と気楽にかまえていると、1〜2週間たっても、あなたは休んだままです。

 (これはもしかして・・・ただごとじゃない?)

 そして、あなたが”親や先生にチクッたかどうか”気になりだします。


ハデないじめのあと、すぐやすむ





先生に手つだってもらう

 休んだら、先生にいじめのことを話して、次のことをお願いしましょう。

 ・「くわしくは言えないけど、具合が悪いらしい」ことにしてもらう

 ・「どこが具合悪いの?」と聞かれたら、「いや・・・ちょっとな・・・」と、ぼかしてもらう

 ・朝「○○は・・・、今日も休みか」と言ったあと、チラッといじめっ子を見てもらう

 ・いじめっ子を、いじめのことで怒らない


先生に手伝ってもらう





いじめっ子は、考える

 (げ。また休み?もしかしてやりすぎた?あたしのせいかな・・・。いや、あれはB子も悪いし・・・あたしだけのせいじゃないでしょ)

 (てゆーか、チクッた?先生何も言ってこないってことは、まだ親にしか言ってないのかな。それとも、先生知ってて何も言ってこないわけ?今、あたしをどうやって怒ろうか、考えてるとか・・・。まさかね)

 (あ!先生と目が合った!なにあの目!何が言いたいの?!もーなによーなんなのよー)

 (だーお母さんとかよばれたらどうしよう・・・。でも、お母さんなら、あたしが話しすれば、なんとかなるかも。いや、怒るかなー。やっぱ怒るかなー。先生に言われたら怒るかも!やだなー)

 (あーもうどうなのよー。でも、「チクッた?」なんてメールで聞けないし・・・。「チクるなよ」って、なんかあたしビビってるみたいじゃん!ムリムリ。そんなの。チクッたかなー)

 というかんじで、いつまでもぐるぐる考えます。そして3週間、1ヶ月とたつにつれ、もっともっと気になっていきます。

(今、あいつの親とか先生たちが、あたしをどうするか話しあってるんじゃ・・・)


いじめっ子はかんがえる





そして、ふり返る

 先生に、いじめについて聞かれたときのため、いい答えをねり始めます。

 「チクられそうな、いじめはどれだろう・・・?」と考えると、やっぱり”ひどい”いじめです。先生に、「たしかに、あいつらが悪い!」と納得してもらわなくてはなりません。

 そして、数々のいじめの、辛さランキングをつけるのは、いじめられっ子です。ですから、それを予想するには、いじめられたらどう思うかを考えなくてはなりません。自分がしてきたいじめを思い出して、「もし、自分がされたら・・・」とイメージする必要があります。

 こうして、自分を守るために、いじめられっ子の立場になって、気持ちを考えなくてはならなくなりました。


そして、ふり返る





かんしゃする

 さすがに、先生にチラチラ見られつづけると、「チクッったんじゃないかなー」と思うでしょう。ふつうは、先生にチクられたら、怒られます。ですから、「今日怒られるか、今日こそ怒られるか」と思い続けます。なにげない用事で先生に呼ばれるたびに、ドキドキします。しかし、いつまでたっても怒られません。

 そして、1〜2ヶ月すぎて、あなたが学校に出てきました。
 「けっきょくなにもなかった・・・」とホッとします。

 そして、「先生に『怒らないで!』と、たのんでくれたのかな・・・」とも思います。そうでなければ説明がつきませんし、これは本当のことです。怒らないようにお願いしました。 


かんしゃする





もう、いじめをできない

 また、あなたに休まれたらたまりません。ぐるぐる考えるのは、もうこりごりです。それに、「こんどこそ怒られるかも・・・」と思うと、とてもいじめなんてできません。

 さらに、なんだか少し、いじめられるほうの気持ちが分かるような気がします。

 その上、きっと先生に「怒らないで!」と言ってくれたあなたに、ちょっとかんしゃしています。なにしろ、恥をかかなくてすみました。


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