いじめと戦おう!〜対策と克服法〜
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 シカトのとくちょう

 シカトは、まさに鉄壁の守りのいじめ、と言えます。

 先生に見つかりにくい
 しかりづらい
 文句を言えない
 「悪いことした」と思わない
 法的にも安全?

先生に見つかりにくい

 シカトは、音を立てず、ケガもさせません。”あと”を何も残しません。全く目立たないので、”問題”となりません。

 先生にとっての”問題”とは、やりたいことをジャマされることです。授業とか、「あっちに並べ」とか・・・。だから、子どもたちが静かにして、言うとおりに動いてくれれば、基本的に、何も文句はありません。

 その点、シカトは何もさまたげません。先生の目には、「今日も平和でいいクラス」とうつります。


先生に見つかりにくい





しかりづらい

 それでも、先生が気づいたり、「〜さんたちにシカトされてるんです」と相談されたり、したとしましょう。

 しかし、今度は注意がむずかしいです。「シカトするな」=「話せ」ということですから、「○○と話せ」と指導することになります。ここで、「話したくないのに、なんで話さなくちゃならないんですか?」と聞かれたら、答えにつまってしまいます。

 会社だったら、「『嫌いだからシカトする』じゃ、仕事にならんだろバカモノ!」と注意できます。しかし、学校では、話さなくちゃ何かがうまくいかなくなるということがないので、理由らしい理由をあげづらいです。

 学校の主な目的は、一人一人が勉強することです。だから、勉強していないと怒られます。しかし、「嫌いなのになんで話さなくちゃいけないの?」という質問に、はっきり答えられる理由がありません。


しかりづらい





文句を言えない

 同じように、文句もむずかしいです。「シカトしないでよ!」=「私と話してよ!」ということですから、注文として苦しいです。

 もし、「私と話してよ!」と言われたら、どう思うでしょうか。逆に、何を話していいか分からなくなります。仕方なく、てきとーに話して、「なんか変な人」と思いつつ、そっと離れるほかありません。「なんか変な人」と思われ、よけい遠ざかっていくのが目に見えるため、文句も言えません。

 また、「なんで?」と聞かれると、答えられません。
 何か『する』いじめに、「やめてよ!」と言ったとします。そこで、「なんで?」と聞かれれば、「痛いから」とか「迷惑だから」と、答えることができます。

 しかし、何も『しない』シカトに、「やめてよ!」と言うと、相手に『する』(話す)ことを求めることになります。だから、相手は「なんで私がそれを『し』なくちゃいけないの?」と、理由を聞いてきます。もっともな疑問です。

 しかし、何も『され』ていないだけに、「さびしいから」「悲しいから」としか、答えられません。すると、「アンタがさびしいからって、なんで私が話さなくちゃいけないの?」となってしまいます。



 『する』→『しない』は、相手にとっても楽です。しかし、『しない』→『する』は、相手に、今よりめんどうなことを求めることになります。だから、それをしなくちゃいけない理由がないと、文句も言えません。


文句を言えない





「悪いことをした」と思わない

 べつに嫌いでなくても、なんとなく話さない人っていますよね。でも、「その人をいじめている」とは、思わないでしょう。”いじめ”とは、ふつう、だれかを苦しめようと何か『して』楽しむことです。シカトは、何もしません。なので、いじめを『した』という実感がわきにくいです。

 もし、相手が苦しんでいても、「自分が手をくだした」という気になりません。数人でシカトしているなら、いっそう平気です。だれのシカトのせいなのか分かりません。

 また、シカトは「苦しむのも、平気でいるのも、あなたの勝手」という、いじめです。ですから、苦しんでいても、一人で勝手に苦しんでいるだけ、というあつかいになります。気のどくに思いません。

 また、何か『する』いじめでは、分かりやすく苦しむ姿を披露できますが、シカトで苦しんでいる姿は、地味です。なので、ますます実感がわきません。


「悪いことをした」と思わない





法的にも安全?

 「シカト」だけで考えるなら、法律でいうところの”犯罪”にはなりにくいと思います。ケガをさせたり、物をぬすむのは犯罪ですが、シカトは何もしません。

 「話したくない人と話さない」ことを罰することは、できるのでしょうか。法律の専門家ではないので、なんとも言えませんが・・・。



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