いじめと戦おう!〜対策と克服法〜
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シカトは、何も『しない』いじめです。だから、気にしなければ平気、とも言えます。しかし、放っておくと、何か『する』いじめになりやすいです。 悪口を言うチャンスを生みだす シカトのはじまり 数人のグループになる 悪口をネタにし始める いじめが始まる |
悪口を言うチャンスを生みだす シカトは、先生からは見つかりにくいですが、クラスメイト同士ではけっこう目につきます。では、たまたま見た人はどう考えるでしょうか。 AをBがシカトしているところを、ちょうどCが見たとします。Cは、「Bは、Aを嫌っている」と知ります。 Cは、「なんでAを嫌ってるんだろ?」と不思議に思います。気になるので、Bに聞くと、「○○で、ムカついたから」と、教えてもらいました。 「へー」と思ったCは、知らず知らずのうちに(Aって○○なんだ・・・)と色メガネをかけて見るようになります。そういう色メガネをかけて見ると、「○○なところ」が目立ちます。「Bの言うとおりだな」と思っていきます。 Cまで「Aは○○だ」と、確信していきます。そしてBとCは、いっしょになって、Aの悪口を広めていきます。「Aって、○○じゃね?な、C。」「ああ。」というわけです。 一人よりも、二人で悪口を言ったほうが、信じさせるのは楽です。聞いた人は、「よく分からないけど、二人が言うなら、そうなのかな」と、思ってしまいがちです。こうして、色メガネをかけて見る人が増え、どんどん悪口は説得力を強めていきます。 シカトそのものは、悪口ではありません。しかし、まわりの人に「なんでだろ?」と思わせるため、悪口をしゃべるチャンスを生みだします。 |
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シカトのはじまり 遊びのつもりで「〜をシカトしようぜ」と、いきなり何人かで決めたのでなければ、まず、だれか一人がシカトを始めます。 その人は、何らかの理由で、その子を嫌いになりました。そこで、「オレは怒ってるんだぞ」と、伝える方法として、”シカト”をすることにしました。 もし、「これこれこういうわけで、オレは怒ってる」と言ってしまうと、相手に言いわけしたり、あやまるチャンスを与えてしまいます。 シカトは、「オレは、お前一人いなくたって、平気だ(ほかにも友だちはいっぱいいる)」という、上から見たよゆうと、「もう仲よくしてやるチャンスもやらない」というメッセージを送ります。 しかし、このときはまだ、「ただの仲が悪い二人」なので、べつにめずらしいことではありません。気にしないでいることも、わりと楽にできます。 |
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数人のグループになる シカトは、まわりの人に「なんでだろ?」と思わせます。まず理由を聞くことになるのは、その人の友だちです。いっしょにいる時間が長いので、「あれ?」と気づくのが早いです。また、聞きやすいので、すぐ聞きます。 シカトの一人目も、「お前がムカつくのは正しい」と言ってほしくて、すぐ説明します。自分から話すこともあるでしょう。そして、一人目の友だち達もシカトするようになります。 |
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悪口をネタにし始める このグループは、話題として、その子の悪口を好んで取り上げていきます。みんな「あいつが嫌い」と確認し合っているので、お互いに「あいつの悪口を言うと、相手は喜ぶ」と、思っています。 つまり、話しのネタになりやすくなります。かれらは、「とりあえず、あいつをネタにすれば笑える」と思い始めます。 また、嫌っている理由も、だんだん「ウザイ」「キモイ」「自己中」などに単純化されていきます。 |
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いじめが始まる ネタにする味をおぼえたかれらは、だんだんもの足りなくなり、いじめを始めます。話しの中から「こんなこと(いじめ)したら、面白くね?」と、いじめ方が生まれることもあります。 何も”しない”シカトから、一転、今度は何か”する”いじめの状態になります。 悪口をネタにして、何度も笑ったかれらは、「あいつは、こんなこと(いじめ)されてもしょうがないやつだ」という気持ちを強めています。だから、全然「悪いことしたな〜」と思いません。 そして、今まではべつにふつうだった、グループ以外の人たちがシカトを始めます。いじめグループのいじめを見て、「こいつと仲がいい、と思われたら困る」と、おそれるからです。 |
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