いじめと戦おう!〜対策と克服法〜
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 友だちがいじめっ子のがわについたときの考えかた

いじめよりもツライ
その人は「友だち」として不合格
いじめのおかげで、ニセの友だちとわかった
「ああ、そうなんだ」と思うだけ
うらまない
友だちはボランティア
たまたま、まだ「本当の友だち」と会ってないだけ


いじめよりもツライ

 友だちだと思ってた人に、急に冷たくされるのは、とてもキズつきます。正直、いじめそのものよりもツライと思います。なんでそんなにキズつくのか、考えてみましょう。

 いじめっ子たちについては、もともと「イヤなことをしてきて当たり前」だと思っています。だから、いじめをしてきても、おどろきません。むしろ、やさしくされたら「ど、どうしたの?」とビックリしてしまいします。

 でも、友だちについては、「仲よくしてくれて当たり前」だと思っています。だから、いじめっ子といっしょになって悪口を言ってたりすると、「な、なんで…!」とキズつきます。

 味方だと思ってた人にうらぎられるのは、地獄につき落とされたような気分になります。「もう終わりだ…」と思ってしまうかもしれません。


いじめよりもツライ




その人は「友だち」として不合格

 その人は、本当の「友だち」ではありません。あなたの友だちになることはできません。その人は、ちょっといじめっ子から悪口を聞いたくらいで、ホイホイ信じて冷たくなってしまいました。あなたの本当の良さを見ぬけませんでした。

 そんな、いつうらぎるか分からないような人と、「友だち」にはなれません。いっしょにいて、安心できませんよね。だから、むしろこっちからおことわりしましょう。

 今までのように、なんでもかんでも話さないようにしましょう。自分のことは、なるべく言わないで、天気のことなど話しましょう。うっかり話すと、悪口のネタになってしまいます。


その人は「友だち」として不合格




いじめのおかげで、ニセの友だちとわかった

 うらぎられるのは、とてもツライことです。でも、今回のいじめのおかげで、本当の友だちじゃないということが分かりました。

 今までは、分かりませんでした。もしも、いじめがなかったら、ずっと気がつかなかったかもしれません。本当の友だちだとカンちがいしたまま、つき合っていたかもしれません。

 でも、いじめのおかげで分かりました。いじめはムダじゃありません。これからの人生で役立つ、一つの経験になりました。


いじめのおかげで、ニセの友だちとわかった




「ああ、そうなんだ」と思うだけ

 その友だちは、あなたじゃなくて、いじめっ子をとりました。「なんで…!」とくやしくなりますよね。でも、くやしくなったり、悲しくなったりするだけ、損です。どんなにキズついたって、「じゃ、やっぱりこっち!」とは、なってくれません。

 「どっちと仲よくしようかな」ということを決めるのは、その子です。あなたではありません。その子が決めることだから、どうにもなりません。どうにもならないことでキズつくのは、損です。どっちを選ぼうと「ああ、そうなんだ」と思うだけです。

 でも逆にいえば、その子を「本当の友だちにするかどうか」は、こっちが決めることができます。その子にはどうにもできません。

「ああ、そうなんだ」と思うだけ




うらまない

 「まあ、しょうがないかなー」と、うらまないようにしましょう。うらんでも、その子はもっとはなれるだけです。

 いじめっ子に逆らってでも、仲よくするというのは、とてもコワイことです。もし、あなたがその立場だったら、やはり同じようにしたかもしれません。よっぽど勇気があって、やさしい人でないと、立ち向かえません。そんなすばらしい人は、めったにいません。

 だから、もし仲よくしてくれる人いたら、それはものスゴイことです。心から感謝しましょう。


うらまない




友だちはボランティア

 「〜円はらうから、友だちになって」とお願いしたことはありますか?ありませんよね。お互いにタダです。

 だから、「うらぎらないで!」と思うことは、「こわくても、タダで私を助けろ!」ということと同じです。「まあ、タダなんだから、それもしょうがないかあ」と思って、そっとはなれましょう。

 逆に言えば、こっちもおカネをもらってないから、気持ちひとつで「さよならー」と言えます。タダで、いつうらぎるか分からないような人と「友だち」でいるのは、イヤですよね。


友だちはボランティア




たまたま、まだ「本当の友だち」と会ってないだけ

 今回のいじめのおかげで、その人はニセの友だちだと分かりました。でも、ガッカリしないでください。「一生友だちできないかも…」なんて思わないでください。

 本当の友だちは、必ずどこかにいます。たまたま、まだ会ってないだけです。世の中、人はいっぱいいます。あなたと同い年の人も、それはもうウジャウジャいます。クラスの人たちは、その中のほんの砂つぶみたいなものです。

 当たりつきのガムを思い出してください。1個しか買わなかったら、なかなか当たらないですよね。あなたは、まだ1個しか買ってません。何もしなくても、これからの人生でガムはちょっとずつ増えていきます。そのうち、必ず当たります。


たまたま、まだ「本当の友だち」と会ってないだけ


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